the very very best of... SUMMER HOLIDAY Around Grapefruit HIGH'N'INSIDE goodbye september
アーリー・パワーポップバンド、フレッシーズのベスト盤。シングル中心の活躍だったようなのでベスト盤=オリジナルアルバムって考えても良いのかも知れません。時折ニューウェーヴ的なタイトなリズムとどポップなメロディがイヤでも体を揺らす。代表曲#1「i',m in love with the girl on a certain megastore check-out desk」はラッツのようなドラムが印象的なパワポ#。#2「wrap up the rockets and it's gonna get better」,#3「tell her i'm ill」もパワーポップど真ん中な#だ。#4「i can't get bouncing babies by the tearfrop explodes」はセンチメンタルでELO的バラード#○。#5「no money」は昨今のニューウェーヴ・リバイバル・バンドのようだ。#6「house beautiful」もラッツ直系の#でタテノリ具合がイイ。#9「fasten your seatbelts」で突如女性voも絡むコーラス・グループに変身。80sを強く感じるメジャーなポップチューン。曲はすごく良いですがパワーポップでもパンクでもないなあ(笑)。#10「yellow spot」はアグレッシヴなギターから 駆け出していくメロディが最高な#。シューゲイザーばりのギターが印象的な#12「u-boat」。アレンジワークからパワポの枠をはみ出したインスト#14「riding out to devil's ridge」。そしてドリーミーな#15「slip」と続くとパワポバンドとの紹介を書き直したくなる。#16からボートラで音の質は悪いのだけど曲の出来は驚くほど良い。特に名パワーポップ#とも言える#17「dancin' doctors」,#23「if you really love me,...buy me a shirt」と、ミドル#18「will you remember」が素晴らしい!他ピアノを絡ませた#19「last」をはじめ#20「baiser」も#21「best we can do」もかなり本編よりも垢抜けた#が多いな。#22「hey」のメロディラインはかなり好みなのでちゃんとした音で聴きたかったなあ。今でも十二分に一線で胸を張れるバンドです。 パブ・ロッカー/パワーポッパー、イアン・ゴムの1st(1978年)。イアン・ゴムと言えば真っ先に思い浮かぶのはニック・ロウと名曲「cruel to be kind」を共作した男だ。そんな事で(僕の)前評判は上々ですね。#1「hooked on love」。この小気味良いリズムにノッテ彼の味のあるロックンロール・ヴォイスが聞こえてくるととっても楽しくなる。#2「sad affair」はホーンセッションがセクシーな雰囲気を醸し出した#。ロック・フィーリングももちろんアリ。#3「black and white」は直球ロック#。言葉尻の声の抜け具合がカッコイイな。#4「come on」はチャック・ベリーのカバーだけど思い切った仕上がり。それはビートルズ#11「you can't do that」のカバーも一緒で原曲とは正反対の出来。#5「hold on」はムーディーでブリティッシュなメロディック・ミディアム#。#6「airplane」。これもブラスが味付けに使われる。ポップなメロディは◎でお気に入り。#7「images」でまたロック寄りでノリの良いリズム。#8「twenty four hour service」のミドル#はスクイーズが好きな人にオススメ。またまたホーンセッションが大活躍。vo.もすごくイイです。#9「that's the way i rock'n'roll」はクセになる#でリピートが高い。緩やかに盛り上がるフックが好きだ。#12「chicken run」も不思議な#。聴けばカントリー風味もあるのだけど全体を見ればそんな雰囲気を感じさせない。好きな曲。#13「another year」。これは正統派の美メロ#。聴かせてくれます、グー。ラスト#14「goin' thru the motions」は冒頭#1に負けじとノリノリのパワーポップ#です。これで終わるとは・・そのまま1曲目にリピートで飛んでいってしまいます。 1969年アップルから登場したポップバンド、グレープフルーツの1st。音の感触は当然の事ながらビートルズを感じさせます。もっと近いのはホリーズか。サイケなアレンジも各所にあり。#1「another game」は1910フルカンやアーチーズのバブルガム・ポップに哀愁さを加えたような#。アルバム1曲目としては地味目ですが聞くほどに良さが染みます。#2「yesterday's shunshine」ももの憂げな雰囲気ですがサイケデリックな味付け(コーラスも)がビートルズを感じさせ、モンキーズを感じたりもする。#3「elevator」は一転してアップテンポのゴキゲンポップ#で大好きな曲です。#4「yes」もベスト#の1曲でハーモニーもバッチリの極上ポップ!#5「c'mon marianne」は白人ドゥーワップグループ4 season'sのカバーですがオリジナル以上に弾けるビートポップ#に仕上げてます。パワポと言えますね。カッコイイ。#6「lullaby」はジョンレノンのような曲展開かと思いきやサビはドリーミーなハーモニーポップへと昇華されました。#7「round going round」もメロディアスなソフトロックで大好きです。ポップ好きできっと嫌いな人はいないでしょう。#8「dear delilan」の感じは60sのアメリカン・ポップスにあったバラード。無理やりなサイケ・アレンジもまー良い。メロディは◎です。#9「this little man」は『ヒューマン・ルネッサンス』期のタイガースみたい。#10「ain't it good」はなんか音が小さいケド・・。ギターも泣いてるサイケ・ロック#。#11「theme for twiggy」はもの寂しいインスト#でアニマルズ的か。ラストの#12「someday」はビートルズ(ポール)やバッドフィンガーのバラード#のようで壮大なバラードで締め。ボートラの#13「dead boot」も小品ながらイイ曲です。いやーB級かもしれませんが名盤です。 1978年ヤンキースの唯一のアルバム。アレックス・チルトンのプロデューサーでもあったジョン・ティヴェンが多くのゲストの協力によって作り上げたプロジェクトのようです。1曲目#1「Take It Like A Man」からノリノリでポップなロックンロールが響きます。「I Want You Bad」みたくNRBQのパワーポップ・スタイルと思ってもらえれば良いです。カッコイイ!ボートラ#17ではアローズのアラン・メリルのvo.で聞けますがコレもまたイイです。#2「Everyday I Have To Cry」の渋いロック#はアーサーアレキサンダーのカヴァー。当然ながらストーンズなんかに近しくカッコイイね。本作では#3〜6がボートラ扱い。#3「Charmed Life」では出だしのギターがプリムソウルズなんかを思い出すパワポの匂い。でもジョン・ティヴェンのvoは甘くてかつドスが効いているので真っ当なロックンロールになる。メロディも甘い。ミディアムロック#4「You'll Come Back To Me」もロマンティックな声が乗っかるのでビルボード・ヒットしてもおかしくない。#5「All Through The Night」も良質メロディ・ラインが前面に出てが心地よい。#6「Wrong Side Of The Street」はアレンジ次第で曲が変化しそうなポップロック#。ココでははやりニューウェーヴ寄りなライトな感じで収まってる。そんな感じでボートラの曲群は本編よりも産業ロック的だ、僕個人としては全くOK。ラリー・ウィリアムスのカバー#7「Bad Boy」で本編に引き戻される。#8「Lovesick」はルーズなvo.が南部寄りの曲にマッチしてる。#9「(Can't Stop) Talkin' 'Bout My Baby」は大好きな曲で陽気なバックコーラスがとっても良い。#10「Boys Night Out」もアメリカの根付くロックンロール。ライブで聴いたらタマラナイでしょう。#11「Believe」も#10と同系ながらよりポップな仕上がり。#12「Something About You」はモロにストーンズだな。ちょっと浮遊感のあるアレンジが気になりますけど。#13「Give It Up」は若干アレンジが80s的でジョージハリスンもこんなアレンジの曲をしていた気がする。後半のハイライトは名曲#14「Take Me Home & Make Me Like It」(アレックス・チルトンとの共作)。元々はプリックス時代の曲で、共作者アレックスチルトンも2nd『Bach's Bottom』(1981年)に収録していますが、ココでのヤンキースver.はハイテンション・ロックンロールな出来栄えでとにかくイカす!ジョン・レノンのようなvo.がまた最高です。#15「Somebody Like You」は酒場でシンガロング出来そうな陽気な#。本当にロックンロールの醍醐味が味わえる良盤です。 1980年代に活動していたUSパワーポップバンド、ディールの未発表集。オリジナル盤は聴いた事がない。というかCDで聴けるのか?メンフィスのバンドらしくビッグスター的な空気を出した音を出しながらもブリティッシュな香りも。#1「Don't Go Out」はロック・フィーリングたっぷりでロックの教養が高そうな印象。間奏で聴けるメロディはパワーポップマナーに沿ったモノ。渋カッコイイ。#2「Rebel Girl」で早速60sブリティッシュバンドの影響が出たパワーポップ#◎。ビートルズやホリーズの進化形です。#3「DC-10s」はプリムソウルズやベズバンドといったパワーポップバンドの音だ。同時期のバンドだし必然ともいえる。#4「Maybe I'll Just Keep You Hanging On」の出だしのメロディはニュー・イングランドを思い浮かべてしまった。#5「Hopi」のテンポの良いパワーポップ#はトムズ好きはヤラレます。初期REMの持っていたギターポップの香りを感じさせるのは#6「Pass Away」。全体的な雰囲気は1st-2ndの頃のポウジーズ。かなりツボな曲。#7「Marianne」もメランコリック度が高いパワポ#で(2ndの)ポウジーズの曲じゃないのか?なんて錯覚が。。#9「Time Won't Come Back」は定番パワーポップチューンとしてクラシック化してもOKなほどサビのフックがパワーポップ好きの心をくすぐるでしょうね。#10「Stranger In Disguise」,#11「Lighting Candles In The Rain」は#4と同じ印象で、およそ他の70sパワーポップバンドでは考えられないような美メロをギターに乗せる。そこが80s的とも言えるのかな。どちらの曲もやはり初期ポウジーズが好きなら間違いないです。ザ・フーから遅れる事30分、ギャング・オブ・フォーとは同時刻の#12「5:45」。サウンドはザ・フーでもギャング・オブ・フォーでもなかった(笑)トッド・ラングレンがギターで参加しているとの事。パワーポップというには甘いアレンジでメロディは良いです。ラスト#13「Cinnamon Square」ではスタジオ作業が強く出たアレンジでこれこそニュー・イングランドの1stに入っていそうだ。パンキッシュ色は薄いですが雰囲気抜群で良質なパワーポップが堪能出来ます。